手術の後はどうなりますか?

これは重要なところですね。ここでは白内障以外に悪いところがない人に限定してご説明いたします。

見え方はどうなりますか?

 当然、よく見えるようになるでしょう。メガネなどを使用した時の視力は通常であれば1.0以上になります。また、まぶしさやかすみが主な症状であれば、その多くはなくなります。
  しかし、手術で使用するレンズはもともとの人間の眼の中のレンズよりもずっと透明度が高いので、まぶしさがなくならなかったり、逆にまぶしいという症状が出てしまう人もいます。

メガネは必要ですか?

 必ずしも必要ではありません。
 手術を受ける方はそれぞれ何十年も自分の目でものを見てきたわけです。近視の人は近視の目に、遠視の人は遠視の目に慣れているわけです。しかし、近視の人でもコンタクトレンズを若いころからずっと使用している人もいれば、メガネだけ、あるいは何にも使っていない人もいるわけです。
 このように、ひとりひとりの生活や、眼の状態は異なります。当然、その人に合った眼内レンズを手術前に決めなければなりません。
 手術で使用するレンズによって、また、患者さんそれぞれの要求の度合いによって、術後にメガネが必要かどうかは変わってきます。
 当院では術前検査の際、執刀医自らがご本人と直接お話し、術後のピントの設定をします。遠くに合わせる症例、近くに合わせる症例、片目を遠くで反対を近くに合わせる症例、あるいは多焦点眼内レンズを使用するなど、その結論はさまざまです。

サングラスは必要ですか?

 必ずしも必要ではありません。まぶしいのであれば使用していただいても結構ですが、必要ではありません。
  ただ、日差しの強いときにはできれば帽子やサングラスなどをご使用いただく方が目にとっては良いでしょう。

眼内レンズはいつまでもちますか?

 現在のところ、はっきりしたことはわかっていませんが、劣化加速試験などや現在までの臨床結果から数十年は問題ないと多くの眼科医は考えています。
 今までレンズを入れたほとんどの人には現在のところ大きな問題は生じていません。しかし、いくつかの眼内レンズでは数万人にひとり程度の割合で濁りなどが生じ、入れ換えが必要になったという報告もあります。

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